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狼の口 ~ヴォルフスムント~ [マンガ]

こちらのタイトルはご存じでしょうか。

作者は久慈光久という方です。

この方、集英社の雑誌で読み切りを出しておりました。
たしか。。「ウルトラジャンプ」とか
ええ、記憶しておりますとも。
例えウィキに集英社の「集」の文字すらなくったって忘れるもんですか。

でも、ほんと何があったんでしょうね。本当に「集英社」の文字がウィキにない。

結構書き馴れておられましたし、お話のつくりも堂に入っていたと思うんです。
こういう事はあまりいいたくないのですが
ゴミのような絵でいたずら書きのような「作品」ともよべない
シロモノが週刊誌一冊のところどころを埋め尽くしている現在

とても貴重な存在といえるんではないかと思うのですが
そこのところどうなんですか?シュウエイ者さん。
最近はそういうのを少しは減らしているようですが
と、まあ、始めておいてなんですが、やめておきます。
ookaminokuchi.jpg


こちらの方、ウィキでは三浦健太郎先生や森薫先生のお弟子さんという事になっております。
三浦健太郎先生は、ベルセルクの作者です。たぶんご存じの方は多いのではないかと思います。

森薫先生を知っている方はなかなかマニアックではないかと考えます。
「エマ」という作品が代表作で一応アニメ化もされたんですよ。
『英國戀物語エマ』というタイトルで。
「エマ」はいわゆるメイドさんのお話です。

ですが、秋葉原に出没?いや、「甘い声で道行く人を罠にかけようとする人たち」ではなく
昔のイギリスでふつうにあった職業としてのハウスメイドさんのお話です。
たぶんよくあるお話をよけいな事をせずにストレートに書き上げた作品かと思います。
「アキバの」メイドさんではなくハウスメイドさんに興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

ちょっと長くなりましたね。
一度、仕切り直します。
後半へ続きます。





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ブログパーツ狼の口 の舞台は現在のスイスです。
ヴィルヘルム・テルの少し後の時代であるようです。
「しらんよ!そんなヤツ」という方は
「ウィリアム・テル」だったら通じますかね?

「ウィリアム・テル」=英語圏での呼び方だそうで
正式には「ヴィルヘルム・テル」なんだそうです。

まだ、ピンとこない方います?

「ウィリアム・テル」という人は、弓というよりクロスボウの名手として有名ですが
悪代官みたいな人に目をつけられて自分の息子の頭に置いた林檎を
自慢のクロスボウで打ち抜いて見せたら許してやるとかいう無茶を
見事やり遂げたというお話なら聞いたことないですかね。

ヴィルヘルム・テルはクラシックの曲のタイトルとしても有名です。


ヴィルヘルム・テル当人は回想シーンに登場しますがそれっきりです。
その上、序盤には登場しません。そう、主人公は別にいるんです。
しかも、一話二話で、主役か?と思われた人物はあっさり殺されてしまいます。

このお話の中心となるのは、アルプス山脈。ザンクト・ゴットハルト峠に
作られた関所に関わる出来事なんです。
なんだか関所と聞くと私なんかは日本の時代劇を思い出してしまいます。
我ながら偏った発想だなー。

でも、その発想とあまり違いはなかったんです。
「関所」には、通れる者、通れない者がいて、それを破ろうとする者
そして、そういった類の者を拷問にかける悪代官がいます。

この悪代官こそが物語の中心なのです。

悪代官の名前はヴォルフラム。
akudaikan1.jpg
↑上と下同じ人物です。 上は初期。下はMarkⅡかな。
akudaikan2.jpg

そして、悪代官が勤めている関所こそが、物語のタイトルである
『狼の口(ヴォルフスムント)』
と呼ばれている場所なんです。

マンガだからそれ程衝撃的ではないのですが
内容としては、以前ご紹介した「ゲーム・オブ・スローンズ」
にも似た暴力表現が満載です。よって、お子様には見せないでくださいね?

この悪代官、登場人物に対し本当に容赦ないんですよ

容赦ないから登場人物もないちゃう!
naichau.jpg

母子もなかしちゃう! 外道!
naichau2.jpg

ヒーローを題材とするマンガでは雑魚として描かれそうな配下のものも
登場人物に対し容赦のないところは読んでいてリアルに感じます。

読み進めるとそんな悪代官に立ち向かうものが登場します。
そのページにきたときは「やっとか!」という感想を持ちました。

その人物はヴィルヘルム・テルの息子、ヴァルターです。
でも、味方がすくない。。。。
父親から教わったロック・クライミングを武器に関をやぶろうとします。
そう、ヴィルヘルム・テルは弓だけじゃないってことだそうです。

物語ではなんとか関を破る事ができたヴァルターは、味方である
盟約者同盟と合流して反逆の計画を立てます。

この盟約者同盟が、後の「スイス連邦」となるのです。

というように、日本ではあまりお目にかからない歴史がベースとなっております。

読んでいくうちに。また、この作品を機に調べていくうちに
スイスが他の国々に対して中立をうたっている理由や
やくざがなんでマネーロンダリングにスイスの銀行を選ぶのかが
なんとなくわかったような気がしました。

さて、長々と説明させていただきましたが
この先のお話に興味がわいた方、是非読んでみてください。

このような熱のこもった作品を世に出す力のある作者を、私は今後も応援していきたいと思います。

最近7巻をだしたんですねー。買ってきました。






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